#2 さくら前線迫る!?

な、なに?どうなっているんだ
「見えないわね」
なんだ、目隠しか
「ああ、みえないよ」
にしても張り付くように目を隠すな、これ

「じゃあ、そっと掴んで…」
やわらかいものが手に触れる
「これを掴めばいいのか?」
「そうよ」
言われた通りにするしかないか
「い…、いやぁ、もっと優しく掴んで…、潰れちゃうでしょ」

え…、まさか
「今度はゆっくり、この中に入れていって」
布のようなものを掴まされる
なんだろ、これ
「ゆっくり、ゆっくりよ」優しく滑らせるように入れていく
「そう、いい感じ」
なんだか、ドキドキする手に力が入る
「あ、ちょっと、馬鹿ぁそんなに強く入れたら切れちゃうじゃない!
高かったんだから」
「あ、ごめん、つい力が」
「今度やったらゆるさないから」
「わ、わかった」
「半分くらい入ったわ、…じゃぁ、ゆっくりここを押して」
なんだか合わせ目に手をあてがわれる

「…いい、押すよ」
「うん」
さっきとはうって変わっておとなしく返事をする
「じゃあ、いくよ」
息を殺して力を込める
「ひゃあ!」
時折、我慢できなく声を発する
強い反発を感じるどうやら奥まではいったようだ
「はあ、はぁ…」
「ゴクリッ」
息を落ち着かせる
「ぁ…、いっぱい、入った」
彼女は満足げに言う
いきなりこの展開…
見えてないだけに色々ともやもやする
「ジィー」
なんだ、この音
「じゃあ」
目の辺りに張り付いていた布がとれる
「目を開けてよかとよ」
「よかとよ?」
蛍光灯が眩しい
その前に見えた白い肌の…一反木綿!?